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臨床研究
腹壁誘導胎児心電図(第1報)
著者: 前田一雄1 安部礼子1
所属機関: 1九州大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.885 - P.891
文献購入ページに移動 分娩前母体内にある胎児心はその活動に伴つて規則的な電位変動をくりかえしているので,これを母体腹壁表面から胎児心電図として記録することができる。近来記録装置の進歩によつて欧米では盛に研究されるようになつたがその発展についてはBernstineらがくわしく述べているのでここにはくりかえさない。本法は早くから臨床応用が試みられ,各種の検討が加えられてきたが,最近はcardiologistだけでなく一般にも用いられるようになり10)38),実用化の域にはいつたものと考えられる。私たちは比較的簡単な装置を使い,被検者に特別な考慮をはらわない状態でどの程度の成績がえられるか検討してみたのでその知見を報告し,つぎの段階の基礎としたい。
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