文献詳細
症例報告
文献概要
1829年Laennecによつて初めて報告された先天性横隔膜ヘルニアは,それほど稀な疾患ではなくてかなり多くの報告がみられるが,娩出直後に発見されることは比較的少なく,多くは幼児期において見出される。これは出生直後に症状を生じ,またはそのために死亡したとしても,肺炎その他の疾患と誤認され看過してしまうことが多いためといわれる。最近われわれは新生児において横隔膜の一部欠損を伴なつた先天性横隔膜ヘルニアの1例を経験したので報告する。
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