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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻11号

1960年11月発行

臨床研究

新生児の咽頭より検出せるブドウ球菌の感受性テストについて(第1報)

著者: 安達寿夫1 武山恒男1 須郷杲1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.971 - P.975

文献概要

Ⅰ.はじめに
 化学療法の普及に伴つて諸種感染症の治療が容易になつた反面,これら薬剤の乱用は耐性菌の増加となつて現われ,殊に幾種類かの薬剤に耐性を示すいわゆる多重耐性菌の出現は,これらの菌によつておこされる感染症の治療を困難ならしめている。
 最近特に注目されている菌に結核菌,赤痢菌,ブドウ球菌等があるが,ブドウ球菌(以下ブ菌)については,この菌が健康人の鼻前庭とか咽頭に常在している菌なので,薬剤耐性の菌が現われると交叉感染をおこし,病院内に蔓延するおそれがある。1954年既にHopps1)等は"Hospital Sta—phylococcus"の概念を出し,ペニシリン(Pc)の普及の多い所ほどPc耐性のブ菌が多い事を警告している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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