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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻11号

1960年11月発行

文献概要

臨床研究

17α—ethinyl−19—Nortestosterone少量投与による月経周期の人為的移動

著者: 村上旭1 卜部宏1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.977 - P.982

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Ⅰ.まえがき
 近年婦人の活動範囲が急激に増大し,受験,旅行,水泳,運動試合等のために月経の時期を人為的に移動することを望む人が多くなり,この方面について種々の研究が行われる様になつた。
 月経周期を移動させるには,その卵胞期或いは黄体期を短縮もしくは延長させればよいわけであるが,このさい無月経,無排卵性月経,各種月経異常の治療は非生理的な病態を生理的な常態に戻すと云う意味で合理的であるが,一時的にもせよ生理的な月経周期を人為的に変動せしめることはその後に女性生理の上に悪影響を残さないことを前提条件として許さるべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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