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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻11号

1960年11月発行

実験的研究

非妊成熟家兎の腟内容塗抹標本に関する研究

著者: 江川義雄1 今井維清2

所属機関: 1広島県厚生連佐伯病院 2広島大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.983 - P.992

文献概要

Ⅰ.諸論
 1917年,Stochard & Papanicolaou1)がmoru—mottoにより性機能の変化が腟内容細胞像に現われることを認めて以来,動物の性周期並びに排卵に関する研究が活溌となり,Long & Evans2)(1922)がratを用いて詳細に研究した腟内容細胞分類法に従つて,多くの研究者達により大部分の動物の性周期が腟内容細胞像に投影されることが報告された。即ちAllen3)4)はmacacus (1921)及びmause (1922)に,Murphy5)はcow (1922)に,Hartman6)はOpposum (1923)に,Corner7)はmacacus (1923)に,Frei & Metzer8)はcow(1926)に,Wilson9)はswine (1926)について性周期の変化が腟内容細胞像に現れることを発表した。特にAllen & Poisy10)(1923)がratの腔内容細胞塗抹標本法を雌性発情ホルモンの検出法に応用するに至つて,腟内容細胞像の研究は性ホルモンの研究に画期的な貢献をもたらした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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