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実験的研究
Gonadotropinの電気泳動について
著者: 宮本璋1 尾崎崇1 鈴木弘子1 藤井久四郎2 助川幡夫2 矢後謙次2 熊坂高弘2 田中寿一2
所属機関: 1東京医科歯科大学生化学教室 2東京医科歯科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.1067 - P.1071
文献購入ページに移動性腺刺激Hormone (Gonadotropin.Gona—dotrophic hormone,G.)がProteohormonであることから濾紙電気泳動法が此の研究に応用できるであろうことは前から考えられていた。
Stran & Seegar (1953,1954)等はGを含む物質を濾紙電気泳法を用いて泳動して妊娠診断の可能性を報じており,またSchneider & Frahm(1955,1957)は濾紙電気泳動法により絨毛性Gが5つの分画に分れることを述べており,其の生物学的活性度は第3と第4の分画に現われていると報告し,更に妊馬血清性Gを同様に泳動してそれらの生物学的反応をみたところ,FSH (Fol—licle Stimulating Hormone)作用の他にICSH(Interstitial Cell Stimulating Hormone)作用も認められたと報じている。
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