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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻12号

1960年12月発行

薬剤の臨床

静注用Pyrrolidinomethyl-tetracyclineの血中濃度並びに臨床試用成績

著者: 青河寛次1 別役英志郎1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.1079 - P.1082

文献概要

Ⅰ.はじめに
 Tetracycline (TC)は現在最も汎用されているBroad Spectrumを持つAntibioticsであり,その製剤も種々改善されて今日に至つている。しかし,本剤の静脈内投与が殆んど行われなかつたのは,TC又はTC-HClの溶解度が0.5mg/cc,125mg/ccで難溶性であり,時に,血管痛・静脈炎・血栓症などの副作用を来すことがあつたためである。
 1958年Siedel W.,Söde A.,& Linder F.が報告したTCのアミノメチル化誘導体たるPyr—rolidinomethyl-tetracyclineは,1)中性附近のpHで1250mg/ccの溶解度をもち,2)静注により24時間になお抗菌力がのこつていること,3)一般的副作用がないこと,等々の点が優れているという。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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