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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻12号

1960年12月発行

薬剤の臨床

Erythromycinの新誘導体Erythromycin Propinonateの臨床経験

著者: 佐藤彰一1 守谷勢裕1 高倉清1 湯沢一晃1 吉沢宏夫1 多々良真1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.1091 - P.1094

文献概要

 抗生物質の発展は目覚しく,その止まる処を知らぬ有様である。アイロタイシンはフイリッピンで採取された土壌より分離したStreptomyces erythreusより産生される抗生物質である。これはアイロタイシンと名附けられ,臨床に提供せられ,その高い抗菌性の為に種々なる感染症に使用せられ,高い治療効果を得つつある事はよく知られた事である。そして更に臨床的に価値高き形のアイロタイシンを求めて種々なる化学的操作が行われ,或る種の誘導体の血中抗菌性を高める事がわかつた。その中でプロピオンエステルがその抗菌性最も高い事を知つた。そしてエリスロマイシンプロピオンエステルの製剤化に成功し臨床に提供せられるに到つた。依つてその大略を紹介すると共に臨床使用例を報告し参考に供する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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