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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻12号

1960年12月発行

薬剤の臨床

後期妊娠中毒症に対するHydroflumethiazide (Rontyl)の使用経験

著者: 吉川栄1 上野雅清1 水野慶一郎1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.1101 - P.1106

文献概要

はしがき
 後期妊娠中毒症の治療には,従来安静,食餌療法の下に種々の降圧並びに利尿剤が使用され,その治療成績も漸次向上を示しているが,利尿,降圧の両者に有効な薬剤は未だ少数である。
 しかるに1957年Novello & Sprague等により合成されたChlorothiazideは,利尿並びに降圧作用が著るしく且つ副作用の少ない薬剤として注目されたが,次いでその誘導体であるHydrofl—umethiazideが登場し,更に強力で副作用が少ないとされている。本剤は第1図に示すようにChlorothiazideとはCl基がCF3に置換されていることと,サイアダイジン環に2個の水素が入り二重結合がなくなつている点で異なつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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