文献詳細
症例報告
文献概要
Ⅰ.緒言
妊娠と子宮頚癌との合併は妊娠可能期と子宮頚癌の好発年齢とのずれから少ないものであるが,尚比較的遭遇するものである。一般に妊娠に合併した頚癌は手術可能のものが多いとされているが,その理由として妊婦であることから出血に対して特に敏感で,早期に医師を訪れるものが多く,又癌の進行初期のものでなければ妊娠する可能性が少いこと等があげられる。しかし永久治癒率からみれば妊娠頚癌は非妊頚癌に比し必ずしも良好とは言えない。即ち妊娠の癌進行への影響に対しては促進説,抑制説,中間説の3説があり定説をみていないが,早期発見,早期手術の鉄則は妊娠時も非妊時も変りない。
最近ホルモンと腫瘍の関係が論じられ,妊娠と頚癌との合併は興味深い問題であるけれどもこの分野に関しては今後の研究にまたなければならない。
妊娠と子宮頚癌との合併は妊娠可能期と子宮頚癌の好発年齢とのずれから少ないものであるが,尚比較的遭遇するものである。一般に妊娠に合併した頚癌は手術可能のものが多いとされているが,その理由として妊婦であることから出血に対して特に敏感で,早期に医師を訪れるものが多く,又癌の進行初期のものでなければ妊娠する可能性が少いこと等があげられる。しかし永久治癒率からみれば妊娠頚癌は非妊頚癌に比し必ずしも良好とは言えない。即ち妊娠の癌進行への影響に対しては促進説,抑制説,中間説の3説があり定説をみていないが,早期発見,早期手術の鉄則は妊娠時も非妊時も変りない。
最近ホルモンと腫瘍の関係が論じられ,妊娠と頚癌との合併は興味深い問題であるけれどもこの分野に関しては今後の研究にまたなければならない。
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