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臨床研究
妊娠時にみられる子宮内膜腺の変化について
著者: 河合信秀12 渡辺明12 川本薫12
所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室 2三井厚生病院産婦人科
ページ範囲:P.161 - P.164
文献購入ページに移動われわれは先に東大産科婦人科学教室研究会(1954年4月),及び産婦人科の世界(1956)誌上に卵管妊娠の子宮内膜像について発表した。その後われわれの論文に対する批判,追試を期待したが,それに関する論文に接しなかつたのはいささか,残念であつたが,1957年以降欧米においては妊娠,特に外妊に於ける子宮内膜の変化についての論文が散見し,特にArias-Stella反応(1954年8月)としてとりあげられており,近時わが国でもわれわれの所見との異同,その他についての問合せがあるので,われわれとしてはこの際,Arias-Stellaの報告した所見は,かつてわれわれが東大産婦人科研究会で発表した論文中の妊娠によつて起る子宮内膜腺の変化と同様な所見であることを述べ,更にこの中で卵管妊娠に特有な変化となし得るものはわれわれの報告した所見がなければならないことを述べて,再び諸兄の御追試,御批判を仰ぎたい。
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