icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻2号

1960年02月発行

文献概要

症例報告

内診によつて破裂した卵管間質部妊娠の1例

著者: 大口基光12

所属機関: 1名古屋大学医学部産婦人科学教室 2愛知県済生会病院産婦人科

ページ範囲:P.209 - P.213

文献購入ページに移動
Ⅰ.緒 言
 卵管間質部妊娠は全子宮外妊娠の0.93〜5.0%で,比較的少いものである。妊卵が間質部に着床すれば,殆んど常に子宮角を破壊して,大出血を来し易く,予後は外妊の中で最も不良であり,術前に間質部妊娠と診断することは極めて困難で,中絶前には正常妊娠と誤診され,中絶後は子宮外妊娠として開腹されて初めて確診される事が多い。私は最近内診時に破裂したと考えられる卵管間質部妊娠の1例を経験したので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?