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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻3号

1960年03月発行

実験的研究

Estradiol−17 β—n-valerianate水溶液のDepot性について

著者: 小宮清一郎1 持田良吉1 山口清1 安藤政子1

所属機関: 1持田製薬株式会社研究所

ページ範囲:P.284 - P.286

文献概要

Ⅰ.緒 言
 Steroid hormoneが肝臓にて無効化され速かに排泄されることは周知の事実であるが,これと関連して,その投与方法及び剤型について効力に及ぼす影響が検討されている。特にJunkmann1)2)及びOtt&Robbinson3)によつて見出された性ホルモンの脂肪酸エステル(所謂デポ剤)が有する効力の持続性の機序については未だ明確な結論が得られていない。
 即ちJunkmannによれば局所よりの吸収が緩徐になるためか,あるいは代謝に於ける分解排泄の遅延か又は両者の相互作用に基づくかは不明であるとし,又Miescher4),5),6)及びDeansly7)は局所よりの吸収が徐々に行われることに基因するものと推察している。一方小林,中山8)は犬を使用した実験により,腸管循環によることがDepot性の重大な役割を演ずるものとしている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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