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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻4号

1960年04月発行

文献概要

臨床研究

Estrogen・gestagen混合内服剤による計画的予定月経日変更に関する研究

著者: 藤井久四郎1 橋口精範1 一宮勝也1 上野福寿1 新田武1 田島博明1

所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.337 - P.344

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 Schröder (1915)は卵巣と子宮内膜との周期性変化が因果関係をもつて起ることを明らかにした。氏は排卵を伴わない子宮出血は月経ではないと考えた。その後無排卵性の月経周期があることがわかつて月経の定義は広く解せられていることは周知の如くである。佐伯(1932)がサルに就て研究した如く,無排卵性の周期であればestrogenの注射や内服によつて出血の時期をcontrol出来ることは,既に日常容易に経験された処である。ただ排卵性周期の場合にはestrogenとproges—terone,またはprogesteroneのみを毎日注射しても予定月経をおくらせることは出来る場合もあるが一般には相当に困難である(Long & Brad—bury,1951;Bradbury,Long & Durham,1953;藤井(久),1956)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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