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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻5号

1960年05月発行

文献概要

綜説

卵巣出血について

著者: 古畑忠輝1 小林博1 遠藤正文1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.443 - P.451

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Ⅰ.まえがき
 卵巣出血は文献に報告された数は比較的少数であり,これらの殆んどは術前に正確な診断が下されていない。即ち急性虫垂炎,子宮外妊娠,卵管炎という診断をうけている。これは診断の困難さもさることながら,最近卵巣出血に対する関心が高まりつつあるとはいえ,なおそれについての認識不足にもよるものであつて,ここにその症状及び検査所見を明らかにして一般の注意を喚起したいと思う。
 ここにあげる症例は当教室に於て最近10年間(1950〜1959)に於て経験した12例でこれについて種々の考察を加えていきたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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