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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻5号

1960年05月発行

薬剤の臨床

産科領域に於けるイルコジン坐薬の使用知見

著者: 鈴木多之助1

所属機関: 1同愛記念病院産婦人科

ページ範囲:P.521 - P.522

文献概要

I.まえがき
 従来種々の疼痛に対して,色々の薬剤が用いられているが,その多くは経口投与或は注射であり,肛門坐薬は未だ余り用いられていない。今回イルコジン坐薬を産科領域の諸種疼痛に用いその効果を調査した。
 イルコジン坐薬はButazolidin 0.2g,Amino—pyrin 0.3g,Codeinum phosphoricum 0.02g,Medomin 0.3gが配合され,アミノピリンの鎮痛,コデインの痙攣緩解及び鎮咳,メドミンの鎮静作用と共に,ブタゾリジンの鎮痛,消炎作用を期待しうる上に,ブタゾリジンが他剤の排泄遅延作用をもつ事は之等薬剤の鎮静,鎮痛作用の増強がうかがわれる。又本剤には直腸粘膜刺激作用なく1)2),全身的にも取上げるべき副作用はないとされている2)5)6)9)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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