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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻6号

1960年06月発行

臨床研究

晩期妊娠中毒症に於ける血中総コレステロール値の変動特に脱コレステロール剤投与によるその変動について

著者: 西村俊身1 村田孝一2

所属機関: 1社会保険鳴和病院産婦人科 2金沢大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.557 - P.561

文献概要

Ⅰ.緒言
 妊娠中毒症の成因に就いては多くの説があり未だ定説とされているものはないが,その中核をなすことは明かであり,ことにコレステロールとの関係が重要視されすでに妊婦特に妊娠中毒症患者に於て血中総コレステロールが増加を示していることはRosen and Krasnow1),Eufinger und Ostermann2),長橋3),舟橋4),下平・清水5)等の報告している所である。
 一方妊娠中毒症の際の種々の検査結果からみて,この場合には全身の小血管の攣縮することは明かであり,動脈硬化と同様にアテローム形成即ちコレステロールの著明な沈着が胎盤小血管壁に認められることはBartholomew and Kracke6)が報告している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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