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症例報告
腹裂児の1剖検例について
著者: 田川清和1
所属機関: 1国立東京第一病院産婦人科
ページ範囲:P.591 - P.596
文献購入ページに移動Ⅰ.まえがき
腹壁披裂とはStolowsky1)によれば「胎生期における腹部体表前面の正中線での融合閉塞不全による腹壁の奇形」とするもので,この奇形により内臓器が被膜に蔽われることなく露出している児を腹裂児という。
最近種々な奇形の合併した腹裂児で,29日間生存後死亡,剖検を行つた1例を経験したのでここに報告する。
腹壁披裂とはStolowsky1)によれば「胎生期における腹部体表前面の正中線での融合閉塞不全による腹壁の奇形」とするもので,この奇形により内臓器が被膜に蔽われることなく露出している児を腹裂児という。
最近種々な奇形の合併した腹裂児で,29日間生存後死亡,剖検を行つた1例を経験したのでここに報告する。
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