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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻7号

1960年07月発行

臨床研究

ペンタマイシン腟錠のトリコモナス腟炎並びに外陰・腟カンジダ症に対する使用経験

著者: 上野雅清1 斎藤清1 飯島淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.645 - P.649

文献概要

Ⅰ.緒言
 ここ数年間における抗生物質の発達は,帯下の治療にも劃期的効果をもたらしており,ペニシリンをはじめとして,テトラサイクリン,クロラムフェニコール,トリコマイシン,ナイスタチン等,数種の抗生物質を主剤或いは添加剤とした腟錠が製造されて来たが,今回,放線菌の新種であるStreptomyces pentaticusからもペンタマイシンが作成されるに至つた。これは,Streptomyces pentaticusを,大豆粉を主体とせる培養基において深層培養を行い,その菌体中に産生された抗真菌,抗トリコモナス性抗生物質であるとされている。
 われわれは,このペンタマイシンの腟錠をトリコモナス腟炎並びに外陰・腟カンジダ症に使用すると共に,非特異性腟炎にも試みる機会を得たのでここに報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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