icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻7号

1960年07月発行

文献概要

臨床研究

子宮癌とABO式血液型との関係について

著者: 古畑忠輝1

所属機関: 1東京大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.653 - P.655

文献購入ページに移動
Ⅰ.まえがき
 母児間の血液型不適合によつて,流早産や胎児赤芽球症がおこり,その結果,ABO式血液型やRh式血液型が淘汰されることはよく知られている。その他の疾患と血液型との関係についても,かなり以前から研究されていたが,標本が小さすぎたり,対照の選び方が適当でなかつたり,統計学的乃至は推計学的な裏づけは弱かつたりして,はつきりした結論は得られていなかつた。
 最近,血液型学の非常な進歩,輸血の普及などと相俟つて,疾病と血液型との関係が再び注目され始め,とくにイギリスの諸学者によつて,多くの業績があげられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?