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臨床研究
子宮癌とABO式血液型との関係について
著者: 古畑忠輝1
所属機関: 1東京大学産科婦人科学教室
ページ範囲:P.653 - P.655
文献購入ページに移動Ⅰ.まえがき
母児間の血液型不適合によつて,流早産や胎児赤芽球症がおこり,その結果,ABO式血液型やRh式血液型が淘汰されることはよく知られている。その他の疾患と血液型との関係についても,かなり以前から研究されていたが,標本が小さすぎたり,対照の選び方が適当でなかつたり,統計学的乃至は推計学的な裏づけは弱かつたりして,はつきりした結論は得られていなかつた。
最近,血液型学の非常な進歩,輸血の普及などと相俟つて,疾病と血液型との関係が再び注目され始め,とくにイギリスの諸学者によつて,多くの業績があげられている。
母児間の血液型不適合によつて,流早産や胎児赤芽球症がおこり,その結果,ABO式血液型やRh式血液型が淘汰されることはよく知られている。その他の疾患と血液型との関係についても,かなり以前から研究されていたが,標本が小さすぎたり,対照の選び方が適当でなかつたり,統計学的乃至は推計学的な裏づけは弱かつたりして,はつきりした結論は得られていなかつた。
最近,血液型学の非常な進歩,輸血の普及などと相俟つて,疾病と血液型との関係が再び注目され始め,とくにイギリスの諸学者によつて,多くの業績があげられている。
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