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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻8号

1960年08月発行

薬剤の臨床

合成抗凝固剤デキストラン硫酸ソーダの使用経験

著者: 一宮勝也1 畑中貢1 酒巻義人1 田中寿一1 田中勝之助1 加藤広英1 岡吉弥1

所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.729 - P.732

文献概要

 Ⅰ.はしがき 新生児重症黄疸,特に新生児赤芽球症児の原因が母児間の血液型不適合によることが発見されてから,本症児の死亡率は交換輸血によつて著しく低下した。それと共に交換輸血の技術も飛躍的に進歩し,我が国に於いても,不幸な本症児の多くを救うことが,できるようになつた。
 この交換輸血を円滑に行うために血液の凝固を防ぐ目的で抗凝固剤を使用する必要がある。現在まで,われわれは抗凝固剤としてヘパリンを使用して来たが,本剤は動物の組織(肺及び肝)から抽出されるために非常に高価であるのが,臨床上の難点である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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