文献詳細
薬剤の臨床
文献概要
Ⅰ.緒言
下垂体後葉ホルモンの陣痛誘発作用乃至微弱陣痛に対する治療効果等に就いては,Hofbauer1)が初めて発表したが,その後本ホルモンはVaso—pressinとOxytocinとに分離されて,後者単独使用が可能となり,妊娠中毒症その他の高血圧患者にも,血圧上昇の危険なく応用し得る様になつた。爾来,Hellman2),Labate3)等により,又わが国では千葉4),藤原,須田5),安井6)等により,その臨床実験成績が発表された。然るに1953年du Vigneaudがその合成に成功して以来,臨床的にも応用され,その効果の優れている事が実証された。わが国でも最近その一つとしてOxyto—cin Sが合成され,その臨床実験を試みる機会を得たので,以下その成績を報告する。
下垂体後葉ホルモンの陣痛誘発作用乃至微弱陣痛に対する治療効果等に就いては,Hofbauer1)が初めて発表したが,その後本ホルモンはVaso—pressinとOxytocinとに分離されて,後者単独使用が可能となり,妊娠中毒症その他の高血圧患者にも,血圧上昇の危険なく応用し得る様になつた。爾来,Hellman2),Labate3)等により,又わが国では千葉4),藤原,須田5),安井6)等により,その臨床実験成績が発表された。然るに1953年du Vigneaudがその合成に成功して以来,臨床的にも応用され,その効果の優れている事が実証された。わが国でも最近その一つとしてOxyto—cin Sが合成され,その臨床実験を試みる機会を得たので,以下その成績を報告する。
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