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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻8号

1960年08月発行

薬剤の臨床

合成Oxytocin製剤(Oxytocin S)による分娩促進について

著者: 永井英男1

所属機関: 1日本赤十字社中央病院産婦人科

ページ範囲:P.733 - P.736

文献概要

Ⅰ.緒言
 下垂体後葉ホルモンの陣痛誘発作用乃至微弱陣痛に対する治療効果等に就いては,Hofbauer1)が初めて発表したが,その後本ホルモンはVaso—pressinとOxytocinとに分離されて,後者単独使用が可能となり,妊娠中毒症その他の高血圧患者にも,血圧上昇の危険なく応用し得る様になつた。爾来,Hellman2),Labate3)等により,又わが国では千葉4),藤原,須田5),安井6)等により,その臨床実験成績が発表された。然るに1953年du Vigneaudがその合成に成功して以来,臨床的にも応用され,その効果の優れている事が実証された。わが国でも最近その一つとしてOxyto—cin Sが合成され,その臨床実験を試みる機会を得たので,以下その成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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