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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻8号

1960年08月発行

文献概要

薬剤の臨床

産婦人科領域に於けるChloramphenicol Acid Succinate (Sodium Salt)の臨床的検討

著者: 張南薫1 砂田裕和1 野原俊一1 太田為雄1 水木祐三2

所属機関: 1昭和医科大学産科婦人科学教室 2長者町産院

ページ範囲:P.763 - P.767

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Ⅰ.まえがき
 Chloramphenicol (以下,CM)は従来より広く使用されていた広域抗生剤で,投与法も,内服,外用,筋注,坐薬等各種の方法が採用されているが,溶解性が低いため(25℃で約4 mg/ml),注射用製剤としては懸濁筋注用のみが使用され,注射時には比較的太い注射針を必要とし,また吸収も緩慢であるため急速に高い血中濃度が得られないなどの制約があつた。
 今般,製作されたCM acid succinate (Sodi—um salt)はこの点をカバーするべく登場して来たもので,非常に溶解性の高いことが特徴とされ,同一製剤で静注,筋注,皮下注の可能な抗生物質製剤で,注射後の吸収も速かであり,注射後の局所的全身的耐薬性も良好であるといわれている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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