文献詳細
グラフ
文献概要
人類染色体に関する世界学者の協定
人類染色体の諸性状,殊にその総数と男女間の差異とに関して古来,異説があつて一致した結論がなかつた。歴史的に観ると先ずベルギーのH.Winiwarter (1912年)は♂で2n=47で26+X,♀で2n=48で26+XXと云い,日本の小熊及び木原(1922〜1923年)はこれを承認した。その後アメリカのTh.S.Painter (1921〜1924年)は男女とも2n=48であるが,男性では46+XY,女性では46+XXであるとしYを追加した。日本の蓑内及び太田(1932〜1934年)はPainterに賛同した。
然るに本年4月8日米国デンバーのコロラド大学で開催された,人類染色体研究団体(Human Chromosome Study Group)による人類染色体会議(The Human Chronosome Conference)では,10日間に亘る検討協議の後に次の如く決定した。
人類染色体の諸性状,殊にその総数と男女間の差異とに関して古来,異説があつて一致した結論がなかつた。歴史的に観ると先ずベルギーのH.Winiwarter (1912年)は♂で2n=47で26+X,♀で2n=48で26+XXと云い,日本の小熊及び木原(1922〜1923年)はこれを承認した。その後アメリカのTh.S.Painter (1921〜1924年)は男女とも2n=48であるが,男性では46+XY,女性では46+XXであるとしYを追加した。日本の蓑内及び太田(1932〜1934年)はPainterに賛同した。
然るに本年4月8日米国デンバーのコロラド大学で開催された,人類染色体研究団体(Human Chromosome Study Group)による人類染色体会議(The Human Chronosome Conference)では,10日間に亘る検討協議の後に次の如く決定した。
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