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薬剤の臨床
トリコモナス腟炎並びに腟カンジダ症に対するトリコマイシンカルシウム腟錠の使用経験
著者: 大沢みつぎ1
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.823 - P.826
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
帯下は婦人科領域において最も多い訴えの一つであるが,その原因が多様であるため現在のところその治療も決定的なものは甚だ少ない。特に帯下の主要な原因となつているトリコモナス腟炎に対しては従来幾多の薬剤が用いられたが,いずれもその再発を全く防止し得る成績は得られていない。これら種々の薬剤中トリコマイシンはトリコモナス腟炎に対しかなり良好な成績をあげているが,最近われわれは藤沢薬品よりトリコマイシンカルシウム塩腟錠の提供を受け,従来のトリコマイシン腟錠と比較し,その溶解性及び拡散が良いことを認めたので,これを臨床的に使用し次の結果を得た。
帯下は婦人科領域において最も多い訴えの一つであるが,その原因が多様であるため現在のところその治療も決定的なものは甚だ少ない。特に帯下の主要な原因となつているトリコモナス腟炎に対しては従来幾多の薬剤が用いられたが,いずれもその再発を全く防止し得る成績は得られていない。これら種々の薬剤中トリコマイシンはトリコモナス腟炎に対しかなり良好な成績をあげているが,最近われわれは藤沢薬品よりトリコマイシンカルシウム塩腟錠の提供を受け,従来のトリコマイシン腟錠と比較し,その溶解性及び拡散が良いことを認めたので,これを臨床的に使用し次の結果を得た。
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