文献詳細
症例報告
文献概要
Ⅰ.緒言
臍帯は生理的にも左方或いは右方に捻転して居るが,此の捻転は左程重要な意義はないとされて居る。しかし此の捻転が生理的範囲を超えて過度になると,血行障害を来し,胎児の死亡を来すことは1838年d'Outrebontが既に発表し,本邦に於いても菅野(1917)ほか30数例の報告がある。最近教室の杉山は妊娠7カ月臍帯過度捻転による浸軟児を報告したが,吾々は更に1例を経験したので茲に報告する。
臍帯は生理的にも左方或いは右方に捻転して居るが,此の捻転は左程重要な意義はないとされて居る。しかし此の捻転が生理的範囲を超えて過度になると,血行障害を来し,胎児の死亡を来すことは1838年d'Outrebontが既に発表し,本邦に於いても菅野(1917)ほか30数例の報告がある。最近教室の杉山は妊娠7カ月臍帯過度捻転による浸軟児を報告したが,吾々は更に1例を経験したので茲に報告する。
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