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症例報告
原発性女子尿道癌の1例
著者: 小林一夫1 御手洗俊三1 清水享1
所属機関: 1交成病院
ページ範囲:P.851 - P.854
文献購入ページに移動原発性女子尿道癌は女子泌尿生殖器悪性腫瘍中比較的稀な疾患とされ,1943年Menville は45000人に1人,1937年A.Hamannは婦人外陰癌の23%,白木は同じく20%を占むるに過ぎないと述べている。欧米における本症例の報告は,1833年Boivin and Dugúsの第1例以来,1932年Kirwinは96例,1942年Walterは278例を蒐集し,更に1950年Brack and Farberは10例を追加しているが,1958年G.Toppは文献から本症の600例を蒐集し得たと報じている。本邦においては1905年難波の第1例以来,1956年百瀬等は82例を蒐集し,また1957年荒川,武田は岩崎等の69例に21例を追加した90例の蒐集例について報告している。最近われわれも原発性女子尿道癌のうち比較的稀とされている腺癌を経験したので諸家の報告に追加する。
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