文献詳細
症例報告
文献概要
Ⅰ.緒言
1928年Flemingの発見以来,その優れた抗菌作用と,副作用が少ないことによつて,ペニシリンはあらゆる分野に広く応用されてきたが,1945年Cormiaが始めてペニシリンアナフィラキシー様ショックを発表し,1949年にはWald-bottがアナフィラキシーショックによる死亡例を報告しており,同様の症例についてわが国でも石山1),その他諸氏2)3)4)の報告がある。さらにわが領域では尾立5),渡辺6),荏原7),田中8),加藤9),がペニシリン腟坐薬による症例を発表しているが,わたくしも最近ペニシリン腟坐薬によりアナフィラキシー様症状を呈した3例を経験したので報告する。
1928年Flemingの発見以来,その優れた抗菌作用と,副作用が少ないことによつて,ペニシリンはあらゆる分野に広く応用されてきたが,1945年Cormiaが始めてペニシリンアナフィラキシー様ショックを発表し,1949年にはWald-bottがアナフィラキシーショックによる死亡例を報告しており,同様の症例についてわが国でも石山1),その他諸氏2)3)4)の報告がある。さらにわが領域では尾立5),渡辺6),荏原7),田中8),加藤9),がペニシリン腟坐薬による症例を発表しているが,わたくしも最近ペニシリン腟坐薬によりアナフィラキシー様症状を呈した3例を経験したので報告する。
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