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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻9号

1960年09月発行

症例報告

ペニシリン腟坐薬によりアナフィラキシー様症状を呈した3例について

著者: 兼田良一1

所属機関: 1岩手医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.862 - P.865

文献概要

Ⅰ.緒言
 1928年Flemingの発見以来,その優れた抗菌作用と,副作用が少ないことによつて,ペニシリンはあらゆる分野に広く応用されてきたが,1945年Cormiaが始めてペニシリンアナフィラキシー様ショックを発表し,1949年にはWald-bottがアナフィラキシーショックによる死亡例を報告しており,同様の症例についてわが国でも石山1),その他諸氏2)3)4)の報告がある。さらにわが領域では尾立5),渡辺6),荏原7),田中8),加藤9),がペニシリン腟坐薬による症例を発表しているが,わたくしも最近ペニシリン腟坐薬によりアナフィラキシー様症状を呈した3例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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