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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科14巻9号

1960年09月発行

文献概要

臨床統計

臍帯巻絡について—当科最近5年間の臍帯巻絡例統計

著者: 鈴村正勝1 中井嘉文1 町田純一1

所属機関: 1東京大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.866 - P.871

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Ⅰ.緒言
 臍帯巻絡は分娩時屡々見られ,臍帯巻絡による分娩障害,児死亡例等多くの報告があるが,実際の臍帯巻絡の分娩に及ぼす影響については明らかにされていない。即ちわれわれが臍帯巻絡を観察出来るのは分娩後子宮外においてであつて,母体内における臍帯巻絡の状態を観察することは胎児表面造影法等を用いない限り困難である。われわれは当科に於ける最近5年間の臍帯巻絡例の統計を行い,之を下記の如き種々の点について検討を加え,更に文献的考察を行なつて臍帯巻絡の分娩に及ぼす影響を明らかにしようと試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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