icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻1号

1961年01月発行

文献概要

症例報告

脳腫瘍を合併した産婦死亡の1例

著者: 松山栄吉1 我妻堯1 吉田浩介1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.43 - P.45

文献購入ページに移動
Ⅰ.緒言
 妊娠と脳腫瘍とが合併することは比較的稀であつて,過去における報告例もそれほど多くはない。またこの両者が合併しても母児の予後は必ずしも悪くはないが,母体死亡の原因となることも多い。実際に妊産婦死亡原因の中で脳腫瘍の占める%は極めて低いが,診断の難しさと処置の選択法に問題の多い合併症である。われわれは当教室にて小脳脳橋角腫瘍と妊娠とを合併し,経腟分娩により生児をえたが,分娩後母体の死亡した例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?