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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻1号

1961年01月発行

症例報告

産褥心fukuro嚢1例

著者: 斎藤博之1 渡辺定雄1 駒幸男2

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室 2東北大学医学部長町分院産婦人科

ページ範囲:P.61 - P.63

文献概要

Ⅰ.緒言
 戦後化学療法の発達により,産褥熱による死亡は薯しく減つた。しかし乍ら,化学療法剤の普及に伴い産褥熱起因菌の薬剤耐性が問題とせられる様になる1)と共に,産褥感染症の病型にも種々の変異が認められる様になつた。
 産褥敗血症に際して心内膜炎を合併することは稀ではないが,心嚢炎をおこすことは少いことであつて,Halban及びKöhlerによると僅かに9.8%(16例)に過ぎないという。この場合10例は漿液性,4例は化膿性,2例は出血性心嚢炎であつた。又,Sommerは139例中4例の化膿性,2例の漿液性心嚢炎を認めたに過ぎないという2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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