文献詳細
薬剤の臨床
文献概要
Ⅰ.緒言
エストリオールは従来単に天然ステロイドエストロジェンの終末代謝産物としての意義しか与えられていなかつたが,最近になつていろいろな特徴がかなりクローズアップされてきた。即ちその子宮頚部,腟,外陰に対する薬理作用と,その割に向子宮体作用が弱く,従つて投与後の消退出血を来さないこと,下垂体抑制効果の比較的大きいこと,他のエストロジェンの子宮増殖作用を阻止するという特異な作用等である。われわれは,これらの特徴をもつ本ホルモンの臨床的応用を試みた。
エストリオールは従来単に天然ステロイドエストロジェンの終末代謝産物としての意義しか与えられていなかつたが,最近になつていろいろな特徴がかなりクローズアップされてきた。即ちその子宮頚部,腟,外陰に対する薬理作用と,その割に向子宮体作用が弱く,従つて投与後の消退出血を来さないこと,下垂体抑制効果の比較的大きいこと,他のエストロジェンの子宮増殖作用を阻止するという特異な作用等である。われわれは,これらの特徴をもつ本ホルモンの臨床的応用を試みた。
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