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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻10号

1961年10月発行

薬剤の臨床

各種抗生物質のDoderlein桿菌に対する抗菌力

著者: 山崎秀治1 唐木田良成1

所属機関: 1国立相模原病院産婦人科

ページ範囲:P.857 - P.860

文献概要

Ⅰ.緒言
 近年,抗生物質製剤の進歩は著しいものがあり,数多くの抗生物質が臨床的に広く用いられているが,われわれ婦人科医にとつては,本剤の投与が,健康成熟婦人の膣内に常棲し其の自浄作用に主役を演じていると云われるDoderlein桿菌(以下D菌と略す)に如何なる影響を及ぼすかと云うことは重要な問題である。出来得れば病原菌に選択的に作用しD菌には影響のない薬剤が望まれるわけである。従来,之等に関する研究報告は比較的乏しく,私は1957年抗生物質及びサルファ剤に対するD菌の感受性に就き検索し之を報告したが,その後更に新抗生物質が登場し市販されるに至つているので,之等数種を加えて実験を行い,聊か見るべき知見を得たのでその成績を発表し度い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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