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症例報告
卵巣充実性奇形腫の2例
著者: 飯田正章1 中塚勉1 加納知男1
所属機関: 1名古屋大学医学部産婦人科教室
ページ範囲:P.865 - P.871
文献購入ページに移動卵巣奇形腫は胎生期の三胚葉成分よりなる充実性混合胚葉腫であつて,今日尚,比較的稀な疾患に属する。我々は本症の2例を経験したので報告したい。この中1例は腫瘍別除後4年に到る追求の結果,女児を正常分娩し,他の1例は可成り重篤な臨状症状より,悪性経過を予想されたにも拘らず,腫瘍別除に60Co照射及びMitomycinの使用により,良好な経過を辿って居る。これらの2例に就き報告し,更に1950年以後の本邦文献を集めて考察を加えた。
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