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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻10号

1961年10月発行

症例報告

腹壁月経瘻術後の経腟分娩の1例

著者: 村田武司12 菊池三郎12

所属機関: 1日本医科大学附属第一医院産婦入科教室 2太田綜合病院産婦人科

ページ範囲:P.879 - P.881

文献概要

緒言
 月経瘻とは"正常月経周期に一致して周期的に出血する瘻孔"と定義されている。我が国に於ては明比1)が昭和5年に報告して以来現在迄約30例が報告せられており,稀な疾患とせられている。我々は他医に妊娠6カ月の帝王切開(以後帝切と略称する)を受けた後3カ月にして腹壁月経瘻を生じた患者に瘻管別除及び子宮壁の楔状切除を行い,その後1年3カ月で妊娠し,無事経腟分娩に依り生児を得た例を経験したので茲に報告する。
 なおこの症例患者は我々の1人村田が丸山2)と共に腹壁月経瘻の4治験例として報告した第1例患者と同一人である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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