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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻11号

1961年11月発行

文献概要

綜説

先天異常の成因,とくに環境因子について

著者: 田淵昭1 絹谷一雄1 中川繁1

所属機関: 1広島大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.895 - P.904

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緒言
 最近の乳児死亡率の低下は注目に値するが,胎生期や分娩時に死因をもつ死産や新生児死亡には認むべき減少なく,他方精神薄弱や肢体不自由の原因としての胎内環境障害が注目されて来た。
 産科医は常識的に妊婦が見かけ上健康であれば,胎児も母体と同程度に健康であると考えて居るが,母体と胎児はそれぞれ異つた「外的障害に対する許容限界」をもつて居り,出生児の健康の為には,妊婦への関心と同様に胎児そのものへの関心が重要であり,我々が今後努力すべき分野が此処にも残されて居る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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