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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻11号

1961年11月発行

実験的研究

真菌・特にカンジダの簡易迅速検診法

著者: 佐々木寿男12 金英根1 井出漸二1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室 2埼玉中央病院産婦人科

ページ範囲:P.915 - P.919

文献概要

 外陰・腟カンジダ症は,産婦人科の外来では,かなり頻度の高い疾患であるが,その診断を決定するには,検体(腟内容物)の分離培養を行うことが最も確実な方法であることは周知の通りである。
 この場合診断培地としては,いままではサブロー培地が最も普及しているが,簡易診断の目的には,最近発表された水野・高田培地(Tellurite salt medium)1)の方が更に優秀であると思われる。全培地には雑菌が発育せず1)2),発育した集落はすべて真菌と見做すことが出来,カンジダの集落は黒色または黒褐色を呈するので,初心者にも判定が極めて容易であると云う特長がある。われわれも後述の実験で本培地を試用して,その優秀性を確認することが出来た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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