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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻11号

1961年11月発行

薬剤の臨床

妊娠初期の嘔吐に対するUrsoの使用経験

著者: 一宮勝也1 黒坂浜郎1 熊坂高弘1 須賀田邦彦1 畑中貢1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.937 - P.939

文献概要

はしがき
 妊娠初期の云わゆる「ツワリ」に対しては古くから種々なる治療がなされて来たが,その本体が解明されていないために決定的な治療がないのが現状である。
 しかし,妊娠中期になれば「ツワリ」は自然に消失してしまうものであるから,この時期まで妊婦の苦痛を出来得る限り取り除いてやれば妊娠の継続維持という目的を達することが出来る。われわれは先に妊娠が初期において,glucoseの代謝及びTCA cycleに何等かの影響或いは変化を与えるであろうことを想定し,また肝及び腎機能を亢進させることによつて妊娠現象に対しての妊婦自身の賦活をはかつて「ツワリ」を軽減しようと試み,結果を報告した(1958)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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