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臨床統計
子宮外妊娠の統計学的考察
著者: 斉藤清1 太田昭斌1 佐藤日出夫1 新家薫1 本多正弘1
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.956 - P.963
文献購入ページに移動本邦では産科における母体死亡の主要な原因として子宮外妊娠が増加し,産褥熱を追い起して妊娠中毒症,出血につづいて第3位の死亡率を示している現在,子宮外妊娠の診断は速かに確定し,処置を講じなくてはならないことは当然のことである。
子宮外妊娠の診断は定型的な症例では比較的容易であるが,その判定に苦しむ場合に遭遇することも少なくない。これは病像の現れ方が急性ショック状態を呈するものから,慢性遷延型を呈するものなど多種多様であるからであり,大切なことは手術要否決定の前提となる診断を速かに確立するにある。これまで子宮外妊娠に関する報告は多い。先に水野1)は子宮外妊娠破裂に対する救急処置について述べたが,今回吾々は昭和31年4月1日より昭和36年1月31日に至る約5年間に,当教室に入院手術した子宮外妊娠患者159例について統計学的考察を試みたので報告する。
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