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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻12号

1961年12月発行

臨床的研究

分娩時における母体血,臍帯血および新生児末梢血Hb濃度の比較

著者: 大庭トシ1 笹山志郎1

所属機関: 1岩手医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.987 - P.989

文献概要

 妊娠中には鉄が母体から胎児,胎盤に移行することや,一般に妊婦では血漿量が増大するために,血中母体のヘモグロビン(Hb)濃度は低下しやすく,したがって妊婦はしばしば貧血におちいり易いわけである。しかも妊娠貧血は胎児発育や分娩,産褥時の合併症,乳汁分泌などにも影響があるといわれ,妊娠中毒症の頻度とも関連があるとの説もあつて,近時母児間のHbに関する研究の発表が注目を引くようになつてきた。
 わたくしたちも正常分娩時における母体血,臍帯血および新生児血Hb濃度を比較し,それらの相関々係について検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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