文献詳細
臨床的研究
文献概要
妊娠中には鉄が母体から胎児,胎盤に移行することや,一般に妊婦では血漿量が増大するために,血中母体のヘモグロビン(Hb)濃度は低下しやすく,したがって妊婦はしばしば貧血におちいり易いわけである。しかも妊娠貧血は胎児発育や分娩,産褥時の合併症,乳汁分泌などにも影響があるといわれ,妊娠中毒症の頻度とも関連があるとの説もあつて,近時母児間のHbに関する研究の発表が注目を引くようになつてきた。
わたくしたちも正常分娩時における母体血,臍帯血および新生児血Hb濃度を比較し,それらの相関々係について検討したので報告する。
わたくしたちも正常分娩時における母体血,臍帯血および新生児血Hb濃度を比較し,それらの相関々係について検討したので報告する。
掲載誌情報