文献詳細
薬剤の臨床
文献概要
Ⅰ緒言
産婦人科領域に於けるビタミンB1の意義はすでに内外多数の研究により明かで,殊に妊娠,分娩,産褥,授乳期には非妊時に比べはるかに多量のビタミンB1摂取が必要とされている。特に含水炭素の摂取量が比較的多くなりがちな我国の食事習慣では殊に多量が必要であり,妊産褥時や授乳期にはビタミンB1欠乏症にかかり易い事実も広く認められている。
妊娠,分娩,産褥期には非妊時に比べ,各種偶発症が合併しやすいが,なかでも倦怠感,下肢浮腫,便秘,腰痛などが訴えられることは屡々ある。これら症状のすべてがビタミンB1欠乏症であるとは言い得ないが,しかしこの中にはビタミンB1投与によってかなり軽快又は全治する症状が多いことは事実である。
産婦人科領域に於けるビタミンB1の意義はすでに内外多数の研究により明かで,殊に妊娠,分娩,産褥,授乳期には非妊時に比べはるかに多量のビタミンB1摂取が必要とされている。特に含水炭素の摂取量が比較的多くなりがちな我国の食事習慣では殊に多量が必要であり,妊産褥時や授乳期にはビタミンB1欠乏症にかかり易い事実も広く認められている。
妊娠,分娩,産褥期には非妊時に比べ,各種偶発症が合併しやすいが,なかでも倦怠感,下肢浮腫,便秘,腰痛などが訴えられることは屡々ある。これら症状のすべてがビタミンB1欠乏症であるとは言い得ないが,しかしこの中にはビタミンB1投与によってかなり軽快又は全治する症状が多いことは事実である。
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