icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻12号

1961年12月発行

薬剤の臨床

妊娠褥時の偶発症に対するビオタミンの効果

著者: 五十嵐正雄1 栗原誠1 保坂久1

所属機関: 1群馬大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.990 - P.993

文献概要

Ⅰ緒言
 産婦人科領域に於けるビタミンB1の意義はすでに内外多数の研究により明かで,殊に妊娠,分娩,産褥,授乳期には非妊時に比べはるかに多量のビタミンB1摂取が必要とされている。特に含水炭素の摂取量が比較的多くなりがちな我国の食事習慣では殊に多量が必要であり,妊産褥時や授乳期にはビタミンB1欠乏症にかかり易い事実も広く認められている。
 妊娠,分娩,産褥期には非妊時に比べ,各種偶発症が合併しやすいが,なかでも倦怠感,下肢浮腫,便秘,腰痛などが訴えられることは屡々ある。これら症状のすべてがビタミンB1欠乏症であるとは言い得ないが,しかしこの中にはビタミンB1投与によってかなり軽快又は全治する症状が多いことは事実である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら