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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻12号

1961年12月発行

文献概要

薬剤の臨床

Nitrofurantoinの血漿濃度並びに尿中排泄量

著者: 斉藤清1 磯晴男1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.1006 - P.1010

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緒言
 1944年Eaton研究所のDoddおよびStillman1)により42種のフラン誘導体よりNitrofurazoneが合成されて以来,化学療法剤としてのニトロフラン誘導体の価値が注目されるに至つた。その後多数のニトロフラン誘導体が合成され,それらについて基礎的研究並びに臨床応用が行われて来た。一方本邦においても1943年以来西海枝等2)によりニトロフランの研究が進められ,1946年Furacinが合成されたのを始め多数の誘導体が合成されている。近年抗生物質の進歩に伴い,耐性菌が増加している現在,耐性を獲得し難い抗菌性物質としてニトロフラン誘導体が再び注目される様になつた。
 先きに水野3)らはニトロフラン誘導体の産婦人科領域への応用について,又斎藤4)は抗トリコモナス作用のあるFurazolidoneと抗カンジダ作用を有するNifuroximeを配合したTricoturon腟坐薬の使用経験について報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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