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実験的研究
Tristeronの生物学的並びに臨床的検討について
著者: 藤井久四郎1 橋口精範1 安藤晴弘2 小林修3 中野渡亀夫3 田島博明3 新田武3 山本満3
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室 2慶応大学医学部医化学教室 3帝国臓器株式会社
ページ範囲:P.105 - P.110
文献購入ページに移動私共はさきにandrogen,estrogen,gesta—genの3種のsexagenを第1表のような割合に混合し,(以下tristeroid hormoneと称する)その各種ホルモン作用を動物実験により検討した上,さらにmeprobamateをも混合して,これを各種婦人科疾患ことに月経困難症,更年期障害及び自律神経症などに応用して著しい効果をみとめ1)2)3),つぎにtristeroid hormoneとreser—pine混合剤について同じく検討を行い4)報告したが,今回はtristeroid hormoneとreserpine及び鎮痛,鎮静剤を加えたもの,すなわち第2表のようなTristeronを用い検討を加えたので報告する。
3種の性ホルモンの混合率については,伊藤他5),安藤6)7),Courrier8),Selye9)などの基礎的実験並びに先に報告1)2)3)4)した臨床成績がしめすように極めて合理的と思われる。
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