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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻2号

1961年02月発行

薬剤の臨床

「トリコフロン」腟錠による「トリコモナス」腟炎の治療成績

著者: 稲葉芳一1 米光洋1 森川重正1 太田豊1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.127 - P.130

文献概要

Ⅰ.緒言
 Höhne (1916)が腟トリコモナス(以下腟Tr.と略記す)の病原性を指摘して以来,之に対する治療方法が種々考案され,特に近年に至つては腟Tr.に特異的に作用する薬剤が次々に発見され,本症の一次治癒率は一段と向上したに不拘,未だ再発並に再感染をみるものが多く,本症に対する決定的治療剤は未だしの感が深く,理想的薬剤の渇望される所以である。われわれは今回山之内製薬より発売された腟Tr.治療剤Trichofuronには抗Tr.性,抗菌性を有するFurazolidoneと抗カンジダー性を有するNifuroxineとが複合処方された腟坐薬である点に着目して同剤の提供をうけ,Tr.腟炎患者の治療に試用したところ従来の各種特殊Tr.治療剤に比し之を凌駕するがごとき一次治癒及び遠隔成績を得たので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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