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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻2号

1961年02月発行

文献概要

薬剤の臨床

Uropyridinの使用経験—特に泌尿器外疼痛及び術後排尿障害に対する成績

著者: 石井次男1 津田達雄1

所属機関: 1信州大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.133 - P.135

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Ⅰ.はしがき
 UropyridinはPhenylazo-diamino-pyridine塩酸塩で,つぎの構造式をもつアゾ色素化合物である。
 アゾ色素は殺菌作用があり,Scarlet軟膏のように今日でも創傷治療剤としてもちいられているが,Uropyridinは,生体では試験管内ほど抗菌力は強くなく,ブドウ球菌,連鎖球菌,大腸菌,淋菌などの尿路感染にわずかに尿路消毒剤的作用をしめすにすぎない。しかし,尿路疾患のさいの排尿痛,灼熱感,尿意頻数などの自覚症状にたいしてはいちじるしい効果をしめすところから,今日では,抗生物質やサルファ剤と併用して膀胱炎にひろくもちいられ,対症療法剤としての優秀性が一般にみとめられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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