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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻2号

1961年02月発行

文献概要

同人放談

絨毛上皮腫という臨床診断名について

著者: 石塚直隆1

所属機関: 1奈良医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.165 - P.166

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 1895年Marchandによつてmalignes Cho—rionepitheliomなる語が提唱されて以来本邦に於ても悪性絨毛上皮腫なる名称が最も広く臨床家の間に慣用されて居る。本疾患の予後に関しては絶対不良であるとの一般的な理解が悪性なる冠語の使用に支持を与えて居たのかも知れない。然し化学療法が登場してから効果ありとするもの,効果なしとするものの間に活発な議論が台頭した。予後に関しては化学療法以前から疑義がなかつたわけではない。その主なものに自然治癒の問題がある。
 現在われわれが考えているChoriocarcinomaの規準に果して一致するかどうかは明かではなくとも自然治癒を見た症例が報ぜられて居る事は確かである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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