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同人放談
絨毛上皮腫という臨床診断名について
著者: 石塚直隆1
所属機関: 1奈良医科大学産婦人科教室
ページ範囲:P.165 - P.166
文献購入ページに移動 1895年Marchandによつてmalignes Cho—rionepitheliomなる語が提唱されて以来本邦に於ても悪性絨毛上皮腫なる名称が最も広く臨床家の間に慣用されて居る。本疾患の予後に関しては絶対不良であるとの一般的な理解が悪性なる冠語の使用に支持を与えて居たのかも知れない。然し化学療法が登場してから効果ありとするもの,効果なしとするものの間に活発な議論が台頭した。予後に関しては化学療法以前から疑義がなかつたわけではない。その主なものに自然治癒の問題がある。
現在われわれが考えているChoriocarcinomaの規準に果して一致するかどうかは明かではなくとも自然治癒を見た症例が報ぜられて居る事は確かである。
現在われわれが考えているChoriocarcinomaの規準に果して一致するかどうかは明かではなくとも自然治癒を見た症例が報ぜられて居る事は確かである。
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