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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻3号

1961年03月発行

症例報告

稀な抗体による不適合輸血の1例

著者: 一宮勝也1 吉村博光1 加藤広英1 岡吉弥1

所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.247 - P.249

文献概要

Ⅰ.はしがき
 第二次大戦後の保存血の進歩は臨床各科に広汎で手軽な輸血の使用を可能とした。これに伴つて輸血による副作用も多く認められて来るようになり,適合輸血のために厳重な検査が行われるようになり,臨床的にも交叉試験の実施が欲求されるようになつた。
 われわれは手術中に輸血した際に激しい副作用をみた1例に遭遇した。本例は交叉試験を行つた血液を輸血し,追加輸血を行つた際に急いだ為に交叉試験を行わなかつた為に起つた事故であつた。勿論ABO式血液型は適合しており,改めて交叉試験の重要性を認識させられた次第であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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