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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻3号

1961年03月発行

症例報告

巨大子宮筋腫術後の脳卒中症の1例

著者: 加納泉1 徳橋弥三郎1 益川照夫1 成田収1

所属機関: 1名古屋大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.254 - P.257

文献概要

Ⅰ.緒論
 子宮筋腫の手術に限らず一般に手術後に合併する脳卒中症は極めて稀であるが,その予後の重篤な点及び近来老人の手術患者が多くなりつつある現況より術後合併症としての脳卒中症には,充分な関心が払われなければならない。婦人科開腹手術後に見られる脳栓塞症の報告は少く,本邦では田中1)(1933),上野2)(1933),橋本及び中村3)(1936),田北4)(1937),大西及び成川5)(1943),佐藤6)(1952)等の症例報告及び松岡7)(1932),兼森8)(1954)等の統計的研究を見るに過ぎない。最近われわれは,巨大子宮筋腫の手術後脳卒中を起した1例を経験したのでその概要をのべ,併せて本症の原因や対策治療等について考察する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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