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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻4号

1961年04月発行

実験的研究

乳腺に於ける乳糖の合成に対するProlactinの影響について

著者: 八木文夫1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.305 - P.308

文献概要

Ⅰ.緒言
 乳汁分泌は内分泌学的に複雑な機構に支配されているが,Prolactin (PLと略す)が第一義的なものであることはわが教室に於いて実験的にも,又臨床的にも既に明らかにされたところである1)2)
 一方,乳汁中の代表的な含水炭素である乳糖(lactose)は何をprecussorとして,又如何なる過程を経て生合成されるかと云う問題は未解決の点もあるが,乳糖が乳腺に於いて合成されることはGrant (1935)3)がin vitroでこれを証明して以来広く認められているところである。そこで乳汁中の1成分である乳糖のin vitroでの合成に於いてPLが如何なる影響をもつかを知るならば,PLの乳腺に対する作用の一面を分析的に考察出来るものと思い,次の実験を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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