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薬剤の臨床
副腎皮質ホルモン(Triamcinolone)単独経腟投与による二,三の知見
著者: 高田道夫1 板谷忠重1
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.313 - P.318
文献購入ページに移動 副腎皮質ホルモンによる治効機序として,副腎皮質機能不全に対する一種の補充療法として用いられる場合や,ACTH分泌を抑制し二次的に副腎皮質機能特にAndrogenの分泌を抑制する場合,及び非特異的作用として,その抗炎症作用,抗毒素作用,抗アレルギー作用,抗体産生抑制作用を応用する場合等がある。その他糖質代謝作用,造血臓器に対する作用,毛細血管抵抗性増加作用,その他いまだその機序が明らかでない場合も少なくない。
産婦人科領域でもこれらの性質を利用して,諸種の炎症性疾患に抗生物質との併用,排卵誘発への利用などが行われているが,屡々外陰掻痒症の治療にも局所塗布の形で用いられ,良好な成績が報告されている。私共は副腎皮質ホルモンとしてTriamcinoloneを選び,経腟投与が腟内容にどのような影響を与えるかを観察し,今後の臨床応用上の一基盤とする目的で実験を行つた。
産婦人科領域でもこれらの性質を利用して,諸種の炎症性疾患に抗生物質との併用,排卵誘発への利用などが行われているが,屡々外陰掻痒症の治療にも局所塗布の形で用いられ,良好な成績が報告されている。私共は副腎皮質ホルモンとしてTriamcinoloneを選び,経腟投与が腟内容にどのような影響を与えるかを観察し,今後の臨床応用上の一基盤とする目的で実験を行つた。
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